皆様、こんばんわ!
株式会社プロノア 平川です。
今回は、液晶テレビの始まりについてお話しします。
液晶技術は1968年、米国のRCA(Radio Corporation of America)で生まれました。
電子工学(半導体)の権威の東北大学の和田正信教授が強く関心を持ち、1970年、修士課程の学生だった内田龍男氏に液晶の研究を指示した。
こうして東北大学の液晶の研究開発の歴史が始まりました。
1972年以降の多くの内田氏の論文を見た日本の大手電機メーカーは、次々と和田教授と内田氏のもとを訪ねるようになった。特にシャープは積極的であった。
シャープはテレビジョンを製造していたが、肝心のブラウン管技術を持っていなかった。こうした背景もあり、シャープの社運をかけた液晶プロジェクトがスタートした。
1987年にシャープから3インチ型の液晶カラーテレビ「クリスタルトロン」が発売されたが、家庭で楽しむテレビとしてはまだ小さかった。
大型化と画像の美しさの追求のための開発も続き「視野角の狭さ」や「白と黒とのコントラストの弱さ」などさまざまな課題が液晶テレビの大型化を阻んだが、これらの課題に地道に取り組み、2001年にはついに、ブラウン管をテレビの市場の中心から追いやった商品の1つであるAQUOSシリーズの発売につながった。
実に液晶技術誕生から33年、内田教授のセル内カラーフィルター方式の提案から20年の時が流れた。今でもほとんどの大型液晶ディスプレイは、セル内カラーフィルター方式を採用しています。
では、今回はこれで失礼します。
株式会社プロノア 平川耕史